譜読みが苦手なお子さんは、時に○○が良い。

練馬区氷川台 ピアノ・チェンバロ教室 水野直子です。

ご訪問ありがとうございます。

 

今日は譜読みが苦手なお子さんについて書きたいと思います。
お役に立てれば幸いです。

実は、私から初めてピアノを勉強している生徒さんは、譜読みが嫌でレッスンに来たがらない、というお子さんはいません
「譜読みはちょっと面倒臭いなぁ」はいるかもしれませんが。
(え、いきなり自慢?!と思われた方、いえいえ違いますよ)

理由は、私自身が小さな頃は譜読みをよく間違えていた子どもであり、
譜読みの苦手な子どもさんの気持ちがよく分かるため、その対処法がある程度できるのです。

どういうことをするのか、というと、簡単です。
レッスンで(あ、譜読み、苦手かな?)と感じたら、
読めるまで、ゆっく〜〜〜り、待ちます
そしてレッスン中も、同じ音を何度も何度も質問し続けます
ピアノの先生って「待つ、質問、待つ、質問」を繰り返し続ける、
根気を持つことが大事だと思います。
譜読みは訓練ですから、反復しさえすれば良いのです。

譜読みの訓練に適した教材もありますね。こうした教材を取り入れるのも良いと思います。

譜読みの苦手なお子さんの、共通点は、耳が良いこと
そして記憶力がとっても良いです。

実際、私も楽譜が読めませんでしが、幼稚園の頃には、隣のお姉さんが弾く、ブルクミュラーの『アラベスク』を耳コピして弾いていました。

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今、他の教室から移って、6年目を迎える男の子がいます。
彼は、幼い頃、本当に全く譜読みをしませんでした。
まさに頭が良く、記憶力の良い、サッカー大好きな男の子です。
体育会系だけど、ピアノが好き。
ただし、譜読みは面倒。

当時の私は「ピアノのレッスンを続けているのに、譜読みができないって、いいのだろうか。どんな指導をしたらいいのだろう」と散々悩みましたが、2年目からのレッスンで
「彼が、ピアノを弾きたいという心があるならば、私のところに来てくれている間は、耳コピでもいいから、弾ける楽しさを持って帰ってもらおう」という考えに達しました。

私が覚悟を決めると、
ぐんぐん伸びていき、
そうして去年のある日のこと、
彼は「あ、この音読める。知ってる。左手はもう全部読める」というではないですか。

今では、ベートーヴェン、サティ、リストを弾くようになりました。

昨日のレッスンも、素晴らしかったんです。
何か、心の奥で震えるものがありました。

彼の現状をそのつど「認め」「待ち」「信じ」ようと接してきました。
唯一言ってきたのは「先生、待ってるから、音読みしてみて。時間かかっていいよ」だけです。

大人は、今までの自分の経験で、
「今、こういう状態ならこうした未来になる」とある程度予測ができるし、
自分自身も、失敗を経験しているからこそ、
子育てにも、そして私と同じような「ピアノの先生」も、
ついつい「〇〇しないなら、将来困るよ」と、子どもさんにはまだ見えない将来について、先回りして口出ししてしまう傾向にあるかと思います。
これは子どもさんや生徒さんの姿を通して、自分の過去を語っていると言えるかもしれませんね。

私も、昔はそうでした。
でも、私自身が「受け止めて、応援する」という気持ちにスイッチが切り替わったとたん、
生徒さんと私の「お互い」が「のびのび」とレッスン時間を共有し、
結果、生徒さんが成長することにつながったのかな、と思います。

今後も、大きなヴィジョンで生徒さんの成長を見つめていきたいです。

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12月21日(水) 久保田チェンバロ工房主催 17世紀イタリアン楽器披露コンサート with 鳥木弥生さん
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