自分の楽譜を作ろう。

練馬区 ピアノ教室 水野直子です。

今日は書いていたら、なんだかピアノの先生向けの記事になりました。

まずは動画をご覧ください。
曲はバロック白楽譜1巻から6番《学生歌》
演奏は小学2年生の女の子です。

宿題を出した次の週の、まだ1度もレッスンしていない状態です。
すでにテンポが安定し、両手の旋律をしっかりと聞いている演奏です。

私の活動の一つに
ピアノの先生へバロック指導をさせていただいているのですが、
先生がたは
このバロック音楽のアーティキュレーションの指導に
大変ご苦労されていらっしゃるようです。

いろいろなお悩みをお聞きしておりますと
その理由の一つに、
版によってアーティキュレーションのつけ方が異なる、ということがあげられるようです。

これにはもちろん
さまざまな理由があるのですが、
強いてここで一つ挙げるとするならば、
チェンバロの時代に作曲されたものが(18世紀)、
現代ではピアノで演奏されるようになったために
チェンバロにはないさまざまなニュアンスがピアノで表現可能になった・・と考えられるでしょう。

ですが
チェンバロ奏者の自分にとって
そのピアノだからこそ表現されるニュアンスのついたバロックって、
もう一つの別の顔を持つバロック、という風に感じるんですね。

あ、でも、否定はしませんよ。
まったくね。
むしろピアノで弾くバッハも好きです。

だから
生徒さんのレッスンで私は
「ピアノのバロックスタイル」と「チェンバロのバロックスタイル」を聞かせて生徒さんに選ばせます。

「どっちが好き?」って。

そうするとですね、
全員「チェンバロのバロックスタイル」って答えるんです。
私の方が、「ほ〜、そうくるのか〜〜」って気分です。

時々、ピアノの先生がたから
「生徒がバッハが嫌いで困る」とよくご相談を受けるのですが、
小さなうちから、
それこそバスティンやバイエル、ぴあのドリームなどの教材と一緒にバロック白楽譜を渡すといいですよ。

私のレッスンにコンスタントに通われているピアノの先生がたは、この楽譜を最初から順番に持ってこられ、指番号、アーティクレーション、ペダリングなど、全部自分で作り直しています。

参考までに、
生徒さんに渡した楽譜に私が書き込みしたものをどうぞ。
バロック白楽譜1巻、12番Ariettaです。

ご覧のように指番号までも、生徒さんに選ばせます。

あと魔法の言葉もあります。
楽譜を渡す時に
「先生が大好きなバッハが弾けるよ!」
「〇〇ちゃん、もうここまで弾けるようになったんだ!」
「先生、嬉しいよ!」
とかね。

言葉がけ一つで子供さんの顔が、生き生きし、やる気スイッチが入ります。

あともう一つ、オススメの教材をご紹介しておきます。

これも私の教室では人気です。

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5月3日、4日、5日 横浜そごう美術館 ルドゥーテの「バラ図譜」展
5月27日 VANITAS ~Venezia~ 東京オペラシティ 近江楽堂
10月21日 高橋薫子(Sop.) 水野直子 東京オペラシティ 近江楽堂