柘榴(ざくろ)の思い出

こんにちは 
水野直子です。

柘榴をいただきました。
 
 
柘榴を見て、イタリアでの思い出が蘇ってきました。
 
 
ある日のことです。
楽器制作家アンドレアのお宅にお邪魔して
いつものように雑談していた時のことです。
 
 
その日、お子さんが幼稚園から帰宅して
リクエストしたおやつが柘榴の実でした。
 
 
イタリアのメルカートで柘榴を初めて見た時、
「どうやって食べるのかなぁ?まさか一粒ずつ?」
なんて思って
とっても綺麗な色だけど、
どう食べたら良いかわからなくて
結局買いませんでした。
 
 
それで、今日はいよいよその謎がわかるのね、
と思って観察していたら
 
そのお子さんは
やっぱり、私が想像していたとおり
本当に一粒ずつ、
そのプクプクした小さな手で
ゆっくりとつまみながら
形の良い口元へ、
嬉しそうに、赤い実を運んでいきました。
 
 
そして私は
「可愛らしい口には、この実が似合うな」
と思ったものです。
 
 
 
イタリアでは、この柘榴のことを
メーラグラーナと呼びます。
 
 
この言葉を分解すると
メーラは「りんご」グラーナは「粒」です。
 
 
 
なるほど、りんごの粒、かぁ。 
 
 
 
 
一度、イタリアのノンナ(おばあちゃん)に
「どうしてそんな名前なの?柘榴はりんごと関係があるの?」
と尋ねてみたけれど
「Non lo so 知らないのよ」
ということで名前の由来は謎のまま。
 
 
だけど、なんとなくわからなくもないかな。 
 
 
さてお写真の柘榴は、
お隣のシニューラのお庭で育ったもの。
 
 
 
「観賞用として、楽しんでくださいね〜」と
ニコニコしながら持ってきてくださった。
いつもいつも、本当に気を配ってくださって
感謝の気持ちでいっぱいです。
 
 
 
ここでもう一つ、私の中の柘榴話にお付き合いください。
うんちくです。
 
 
 
柘榴はルネサンス期から
絵画の中でたびたび登場します。
 
私の中では、ウフィッツィ美術館にある
ボッティチェリの《柘榴の聖母》がダントツ一位。
 
 
 
柘榴の赤い身は、キリストの血を連想させるそうです。
また、たくさんの赤い実が殻に包まれている様子は
「人々を救うイメージ」を彷彿させます。
ゆえに柘榴は、キリストの犠牲による救い、を表しているそうな。
 
私がこの柘榴を手にしたら
何を犠牲にして何を救うことになるのかしら
なんて考えたり。
 
 
ま、私ごとき、大したことはできませんけどね😉
 
 

 

にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室・ピアノ講師へ
にほんブログ村  

 

 

お問い合わせ用 公式LINE 開設しました
体験レッスン予約、お問い合わせもLINE @から♬
※友達追加後、トーク画面から1:1の個別トークができます
他の方には見えませんのでご安心ください
レッスンは火、水、木の11時から20時、月、土、日は不定期で行っています