内藤コレクション写本 — いとも優雅なる中世の小宇宙 

昨日、内藤コレクション写本 ー とも優雅なる中世の小宇宙を堪能しました。

みなさん、是非、足を運んでください。
お一人でここまでのものを集めて、そして美術館へ寄贈をする、という心の温かさ・・・誰しもができることではない、と、足を進めるたびに感動で涙が出てきました。

私なんかが話すことはおこがましい。
そんな世界でした。

ルネサンスの記譜法、ネウマで記された讃美歌にかわいい絵がたくさん。
でも小さいのでカメラで拡大しながら見ました(写真可能の作品が多かったです)。

聖歌の楽譜に描かれたキリストの復活
我に触れるな 水野の大好きな場面
奏楽天使たち 

聖務日課に唱和される詩篇(ダビデが書いたといわれる)の楽譜も。

プサルテリウムと詩篇(Psalter)は発音が似ていることから、詩篇の音楽にはよく出てきます。
角笛は、詩篇に「角笛を吹いて、賛美せよ」というくだりがあるので、吹奏楽器もよく出てきますね。

天は、天使たちが奏でるいとも麗しき調べが流れ続けていると考えられています。

だから地上の天(=教会)には聖歌が欠かせない。

私が2005年から2016年まで研究をしていきた奏楽天使たちの姿をみて、「久しぶりだね」とつぶやきながらゆっくりと歩きました。

あのまま研究者として過ごしていたらどうなっていたかな、まで、いろんなことを思いながら1日が過ぎていきました。

・・・さて、今日はフォルテピアノを練習するとしますか!

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