できるようになったらレッスンしてもらおう、は遅い

チェンバロ・ピアノ奏者 水野直子です。

ご訪問ありがとうございます。

 

 

私にとって
この時期の数年は、
論文や試験でウンウン唸っていた、悪夢の時期でした。

 

 

なぜそんな話題になったかと言いますと、
今年も例年通り、Twitterで大学教員の
「途中でもいいから、論文が進んだらすぐ持ってきてチェックしてもらいに来なさい」
というつぶやきが、
そこかしこで見られるようになったからです。

 

私も、しょぼい文章を教授に見せるのが恥ずかしくて、
ずるずると引きずった人間なので、
学生の気持ちが痛いほどにわかるのですが、

 

これがピアノになると、
私も「練習できてなくても、レッスンに来なさい」
もしくは
「レッスンに来たなら、発表予定の曲は全部弾きなさい」とアドバイスしています。

なぜなら、
自分ができていないと思っても、
実は前回より練習が進んでいたり、
あるいは、
本当にできていなくても、
次のレッスンへのヒントを渡せるので、
自信がなくても弾くように
特に小さな子には、あの手この手の話術を使って誘導します。

 

でも、ちょっとプライドの高めの女の子や
頑固で融通の利かない子は
これがなかなか難しい。

音楽は(音楽だけでなく、物事全般は)、
慣れるためには量をこなしますが、
仕上げるには
「質」にこだわらなければ、
感動を与えられないし、
そればかりか
達成感が得られず、
ドーパミンも出ず、
人生を豊かにするために大切な幸福感が味わえなくなり、
その結果
「この曲、嫌い」
「私、ピアノ嫌い・・・かも?」と、
どんどんと落ち込んじゃうんですよね。
そうなったら最悪。

そうならないように
最初から小さな余計なプライドは捨て去って
さっさと
わからないところは先生にアドバイスしてもらって
次に進んだ方が、
よっぽど時間が短縮するし、
気持ちよく早く進めます。

それに先生はあなたが想像するように
あなたのことを「できない子」などと
これっぽっちも思っていません。

もしあなたが先生からの熱いアドバイスや
叱咤激励をもらうことがあれば
「自分には見込みがあるんだ」と自信を持ってさえいい。

 

ま、これは私が指導する立場ならば
こうしてガンガン言えるのですが、

いざ指導される立場になると
途端に尻尾を股に挟んで逃げたくなってしまいますが(汗)

 

 

とにかく「できるようになったら見せよう」ではなく、
逆に、「自分一人ではできるようにならない」と思って
早め、早めにレッスンを有効活用されてください。

 

もし「私の娘・息子、そうかも・・・?」と思われたお母さん、
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