装飾音実践講座 明日 閉幕

今週、11月から始まった装飾音実践講座が
終わりを迎えます。

写真は
先週第5回目で取り扱ったものと
それに付随する例として取り上げたものです。

毎回課題が多く
ゆっくりと冬休みが取れなかった
受講生さんもいらっしゃったかもしれません。

課題や説明を進めていくなかで、回を重ねるごとに先生がたの質問も多くいただきました。

質問にはバロックの本質をつくものが多く
こちらとしても
装飾以外のことも話せる
密度の濃い日々を過ごさせていただきました。
 
 
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30歳手前で
このままでは
私はいつまで経っても
ピアノがうまくならない、
バロックも訳がわからないままだと

あえてピアノの蓋を閉めて
チェンバロを勉強するために
イタリアへ行き
それから
バロック〜古典だけに目を向け
23年勉強してきたことを

ピアノ演奏のレパートリーに特化して
簡潔にわかりやすく
そしてそれを幹として
のびのびと枝葉を茂らせていけるような
ものを

______

本当に必要な方にだけお伝えしたい
(レッスンのために  
 小手先のHow to 勉強をするのではなく)
弾きたい方にお伝えしたい
______

と思って作ったのがこの講座です。

今までは
単発のセミナーを
お願いされるに任せて
開催させていただいていましたが

受講された後に
どんな装飾を入れられていて
それがスタイルにあったものかどうかを
一緒に再考する場がなく

美しい装飾の世界を
ただの紹介で閉じてしまっていたことが
とても気がかりでした。
 

エマニュエル・バッハが

「クラヴィーアの正しい奏法は主として三つの要素からなる。
つまり
 正しい運指法
 適切な装飾音
 よい演奏表現からなのである」

と謳うように

装飾を入れずに演奏することは
バロック時代はもとより
疾風怒濤〜古典時代までは
ありえないものでした。

明日の発表会では
それぞれご自身で課題曲をお決めになり
実際に変奏していくまで仕上げていかれます。

発表は誰かの目線を気にする必要はなく
等身大でいいのです。
 
誰かのためではなく
自分のためだけに向き合った時間を
シェアしていただけることに
私は今から感動でうるうるです。

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