音大を目指すなら、各大学・高校の夏期講習会を必ず受けよう

チェンバロ・ピアノ奏者 水野直子です。

 

もうすぐ夏休みです。

受験は「夏休みをどう過ごすか」で決まる、と言われますね。

夏休みに塾の夏期講習へ行ったことがきっかけで

受験準備を始める方もいらっしゃると思います。

 

音大・音高へ行く人も

どの学校を受験するのか、

また自分がどのレベルかを見極めるために、

大学が行う夏季講習会へ行きます。

 

受験対策授業もあるので、

音大受験の方には、私は必ず勧めています。
私も高校2年の夏から武蔵野音大の夏期講習へ参加しました。

 

ここからは私の思い出話になりますが、

よろしければ、しばしお付き合いくださいませ。

 

 

私が武蔵野音楽大学を受験したのは、

師事していた先生の出身校が武蔵野音楽大学だったからです。

 

当時の私は

先生に指導していただいたことを

ただただひたすらに、ならう、という生活を送っていました。

ピアノと学校が私の世界の全てでした。

 

講習会をご案内くださったのもその先生です。

しかし、困った。。。

「とりあえず制服着ていればいい」という町にいましたから

どんな格好をしていけばいいのかわかりません。

もちろん、楽譜を入れるおしゃれな鞄もありません。

 

 

ということで

まずは母がお買い物へ連れて行ってくれたような気がします。

 

それから新幹線の切符も買ってもらい・・・

 

出発の日は

最寄り駅から他の門下生・・1~3年までの高校生全員で

(と言ってもせいぜい5、6人だったかな)

新幹線に乗り東京駅まで行き、

(その頃6時間ほどかかったと思いますが)

それから、さらに武蔵野音大の入間校舎(今はありません)まで

山手線から西武線に乗り継いで行きました。

朝7時に出て夕方4時頃にたどり着いたでしょうか。

 

次の日から4日間の講習が始まるわけですが、

一番記憶に残っているのは、やはりレッスンです。

 

レッスンは、

地元の先生がいろいろなご紹介をたどって、

選んでくださいました。

私を担当くださったのは藝大卒の、

小柄な50代くらいの女性の先生でした。

 

レッスンは1時間だったか、2時間だったか・・忘れましたが、

3人一組でレッスン室に入室し、

レッスンの間、お互いの演奏を聞きながら、順番を待ちます。

 

私のクラスでは、私以外、どちらも高校3年生のお姉さんで、

もうすでに何度か講習会には参加したことがあるということで

落ち着いた感じでした。

 

その反対に、私はガチガチに緊張していました。

心臓が縮みあがり

(今の私からは考えられないでしょうけれど)

正直、レッスンで何を言われていたのか、全く記憶がありません。

 

でも、一つだけ覚えているのは

自分が使っていた楽譜が日本版の楽譜だったことで、とても恥ずかしい思いをしたことです。

この恥ずかしさは、どう表現していいかわかりません。

はっきり言って、ファッションなんかどうでもいい。

でも、音大に行こうとする子が、

外国版の存在を今まで知らなかった、

ということが

本当に本当に恥ずかしかったです。

 

レッスンが終わるとすぐに

バッハとベートーヴェンのヘンレ版の楽譜を買いに行ったのは言うまでもありません。

 

私が原典版にこだわるのは、この経験からきているような気がします。

恥をかかなければ学べないこともある。。というか、私の人生、恥ばかりですが!

 

 

さて。

今年も音大から要項が送られてきています。

セカンドオピニオンとして、

そして視野を広げるためにも、是非参加してみてください。

必ず、学びがありますよ。

 

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