啓蟄

啓蟄をむかえ、梅の香りが爽やかな季節となりました。

去年は、これでもかー!と勉強した一年でした。筆記試験、論文提出と、最後の方は、多い時は一日20時間勉強、それでも足りない、という感じでただひたすら勉強していました。そういうわけで最後の論文提出日には、体がすっかり固まり歩けなくなって、腰を屈めてビッコをひきながらタクシーに乗って郵便局にかけこみました。四十代のおばあさんです。

二十年前に音大の院へ論文を提出する時に、論文なんかもう一生書くものか、私は演奏家として生きるんだから、なんで論文なんか書かなきゃならないんだ、と泣きながら書いたのに、その後イタリアで2回、帰国してからもまた書いて、多分来年度も書くことになるだろう、と思うと、自分のM子ぶりにびっくりです。でもこれが私の人生なのかな、とも感じています。

これから少しの間は、不義理をしっぱなしだった友人たちのコンサートへでかけたり、ランチなどもしながら、心身の充電をして、また四月から活動再開したいと思います。

 

 

 

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