ひなまつりコンサート 終演 ありがとうございました

3月3日 東京オペラシティ 近江楽堂での【ひなまつりコンサート】終演しました。
ご来場くださいました方々、
応援くださった皆様、ありがとうございました。

「ひな祭り」にどんな思いをお持ちですか?

女の子は「幾つになっても女の子」。
きっと胸がふんわりと暖かくなるような
幸せな気持ちになる方が多いのではないでしょうか。

お祝いされる立場だった小さな女の子が
成長して
誰かをお祝いする立場に変わっても
嬉しく幸せな日のはず・・・

世のお母さんたちも、
小さな頃の自分を思い出しながら
我が子を見つめているではないでしょうか。

今回の公演の経緯は、一つ前の記事にも少し書きましたが
神様から
「あなたはこの日に演奏会を開きなさい」
と言われたコンサートだったと思います。

このコンサートが決まってからというもの
忙しく準備をしながら
音楽家として
この日にお祝いができるなんて
なんと幸せなことだろうか、と
ありがたい気持ちを
噛み締めながら用意をしてきました。

 

コンサートの会場も、
歌手の方々の熱唱が終わるたびに
ブラーヴァ、ブラーヴェコールを
沢山いただき
本当にあたたかい雰囲気に包まれていました。

最後はお越しくださったみなさんとともに
合唱もさせていただいて
120人の大合唱は
近江楽堂が足下から響いているのを感じていました。

私は、演奏会とは
作曲家、演奏者、聴衆という
トライアングルが
心を通わせることで
成り立つものだと思っています。

トライアングルはキリスト教の三位一体説を連想させます。

3という時は「完全」を指します。
だからこの三者の気持ちが一つでもかけてはならいと思うのです。

作曲家は自分で作曲したものといえど、
きっと宇宙や神
(神がもしいるとするならば、ですが)
のメッセージを受け取っていると
私は思っていて、

またさらに、演奏者は、
作曲家の書いた作品を代弁する重要な役割を持ち、
そしてそれを聴衆へ届ける・・
つまり心に響かせる演奏をしなければならないと思っています。

自分が演奏して「楽しい」でよしとするのは
「趣味の人」であって
「プロ」ではない、
と自分を律して
演奏会という限られた時間に
どれだけのメッセージを伝えられるか、
1秒1秒が真剣勝負の連続で、
そして
音に「みんなが幸せになりますように」と
思いを込めて演奏しています。

今回は、お越しくださった方々から
「涙が止まらなかった」
「浄化のコンサートだった」
「あたたかいコンサートだった」
「日本歌曲がチェンバロとこんなに合うとは!」
など、多くの嬉しいコメントをいただきました

本当に本当にありがとうございました!

感謝の気持ちは
まだまだ書ききれませんが
プログラムのご挨拶文から
皆様への気持ちを
お汲み取りいただけたら嬉しいです。

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桃の節句、三月三日は、女性にとって特別な日です
— 雛人形、三色ひし餅、ひなあられ、温かい甘酒のほっとする香り —
家族の優しさに包まれた子供時代を思い出す方もいらっしゃるでしょう。

「桃の節句」のルーツは、
平安時代の貴族の女の子たちが
「雛(ひいな)遊び」と呼んでいた人形遊びと、
貴族が桃の節句に行っていた「流し雛」
という習わしに由来しているといわれています。
流し雛には、自分にふりかかる病気や災いを払う
身代わりの役目があります。
音楽も古来より邪気を祓うものとして、
特に西洋の儀式ではなくてはならないものでした。

本日は音の力を借りて、
来る春を健やかに過ごせるよう、
皆様の幸せを願いながら演奏させていただきます。

主催 水野直子

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またお会いできますように。