ピアノを習うということ 2 ピアノは何歳から?
こんにちは
水野直子です。
ピアノを習うということ 1の続きです。
【ピアノは何歳から始めると良い?】
職業を尋ねられて「ピアノを教えている」というと、
必ずと言っていいほど質問されることがあります。
それは、ピアノを始める時期です。
この質問に私はいつもこう答えます。
「ピアノをやりたいと思った時期が始めどきです」と。
最近は、特に関東では
教育の低年齢化が進んでいるので、
習い事に敏感なお母さん方が多いです。
小さな頃から遊びが勉強になるように、と、
大手の教室も様々なコースが作られています。
ベビースイミング、ベビーリトミックなど、
お子さんが楽しむのと同じように、
お母さんも楽しめるようなプログラムもたくさんあります。
こうしたスクールを活用することはとても良いことだと思います。
でも、お家でできることもたくさんあります。
これはあくまでも私の考えなのですが、
例えば幼稚園へ上がる前は、
特に音楽を勉強させる必要はないとも思っています。
この時期は、音楽を勉強させるのではなく、
まずはお母さんが家庭でのコニュニケーションを大切にしながら
家族で音楽を楽しめる環境を作ってあげることが大切かと思います。
そのなかでベビーリトミックへ通うのは良いと思います。
私のピアノ講師の友人にも
リトミックのスペシャリストがたくさんいて
お母さん、子どもさん、先生の3人ともが
生き生きとした時間を過ごしています。
将来、ピアノを習わせたいと考えている方や
子供が自発的に「ピアノを習いたい」と
思ってもらえるようするためには、
一日中テレビをつけっぱなしにしたり
ゲームを与えて、
ゲーム音ばかりに反応するようにしては
「音楽性が育つ下地」がないと言えるでしょう。
そうではなくて、
美しい絵の描かれた本を見せ読み聞かせをしたり、
動植物の図鑑を一緒に見たり
お外で元気よく遊ばせたり(コロナでこちらはちょっと無理か・・・)
バランスの良い食事をとらせたり・・・
そんな生活の中に音楽を溶け込ますことが大切だと思います。
プロの演奏家のCDを聞かせることも良いと思いますが、
同時に、お家の方が歌う子守唄や童謡も良いと思います。
私もよく母に歌ってもらったものです。
本当に大好きな時間でした。
もしおうちに、
お母さんが子どもの頃に習っていたピアノがあれば
弾いてあげると良いと思います。
赤ちゃんの間は
「レッスンする」
「勉強する」
と構えて時間を取るよりも
親子とのスキンシップを大切にして
愛情たっぷりに親子で日常を楽しんでいただきたいです。
スキンシップでは
テレビやCDなどの周囲の人工的な雑音は消しておかれた方が良いでしょう。
最近の教育テレビは、
子ども心をつかむ番組が多いですが、
夕方4時くらいからノンストップで見させるのは
あまり感心しません。
家事の間にテレビをつけておくのは楽ですが、
テレビに頼る前に、
本や積み木など、
触って遊べるものを渡しましょう。
自分で指先や体を動かすようにしておくと、
手先も器用になりますよ。