柔らかな演奏はどこから?
ブツブツと切れて、硬い演奏になっているのをよく見かけます。
これは、休符の時、さらに目立ちます。
そうなってしまう時は、腕ごと指を持ち上げていることが多いですね。
そういう癖がついている人は、手指が硬く鈍い人が多いです。そしてさらに力が入って、音楽が止まる残念な演奏になり、それが続くと、難易度の高い曲は弾けなくなるし、体も壊れていきます。
こうした演奏の心理には
休符=休み
という方程式があります。
日本語の「休符」という漢字がまずいのかしら?
「休む」を、歩いている時に、「よっこいしょ」と言いながらその辺のカフェやベンチにどっしり腰を下ろす感覚で捉えていませんか?
今の季節なら、こたつに入って、ごろん。とか?
それでは、デブる一方ですね。
イタリア語で休符は「パウザ pausa」と言います。あら、一気に、格好良いイメージなりましたね。
どういう時に使うかというと、もちろん日本語のように、
- 一休みする
というものから
- 一息いれる
- 文や詩のくぎり
という意味でも使われます。
私はこれを「次に続くための沈黙の動」として捉えています。
休符には、文字通りその瞬間に音はありませんが、音の鳴らない時こと、時間の流れや動きを楽しみます。
そして、音の鳴っていない時間に、次の音の準備をしたり、前のフレーズをリセットするための、心地よい呼吸をします。
この呼吸がとっても大切です。次に鳴らす音をイメージしながら、体のどの部分を動かすか、といったイメージもするんです。
休符に優雅さが感じられない演奏を聴くたび、私は、藁で編んだ長靴を履いた童が、自分の膝丈ほど積もった雪の中を、ズボッ、ズボッと、こけないようになんとか歩いている・・・そんな風景が目に浮かんでしまいます。
そうではなく、バレリーナやフィギュアスケート選手のような、柔らかい動作で曲を続けていってほしいです。
そのために必要なのは、実は、手首の柔らかさなのです。
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