拍感はバロックだけではないよ
前回バッハコンクールで審査をさせていただいた時
帰り道で福田成康専務理事と
地下鉄駅までご一緒していたのですが
その際に、別の会場にて
全体講評のスピーチである審査員の先生から
拍感について言及されたのだけれど
水野先生は拍感について、どう考えていらっしゃいますか、
と尋ねられたことがあるなぁ、と思いながら
記事を書いています。
拍感の育成は
バロック音楽のような音符の少ない曲には
顕著にその必要性を謳われますが
拍感はそもそも普遍的なものです。
今日の動画は古典作品なのですが
この時代の拍感を出すには
指の俊敏な動きができる
テクニックが備わっていることが大前提。
指がもつれると、
その弾きづらさによって
本来あるべき
真逆の位置に拍を強めてしまうことがあるので
要注意です。
バロックは音が少ない分
テクニックに振り回されずに
拍感の勉強ができるから
真剣に拍感を育てたければ
この時代から入ることを絶対におすすめします。