奏楽天使のことを少しずつ書こうかな
土曜日に行った素晴らしい展覧会のあと、インスタにこんな投稿をしました。
そうしたらすごい数のスタンプが送られてきたので、小さなリールを作ってみました。
以下、キャプションです。
今日は、水野が2005年に
イタリアの大学院で出会って
2016年まで細々と追いかけていた
奏楽天使を初めて取り上げてみました。
「奏楽天使」とは、
さまざまな楽器を演奏し
また、合唱する天使たちの
画像表現です。
奏楽天使の像は、
現代に伝わらない楽器の復元について、
有益な情報を提供してくれます。
しかしその一方で、
図像が古ければ古いほど
当時の演奏実践とは、
かけ離れた表現も多く、
またそこに含まれる
象徴的意味の問題なども重なって
その解釈はなかなか難しいです。
私が特に研究をしていた分野は
ヴェネツィア派の絵画でした。
潤沢な資金が循環していた
ヴェネツィアの絵画は
それはそれは色彩が美しく✨
目を見張るばかりでした。
また、ヴェネツィアの豊かな音楽事情により
楽器が絵画の中に描かれることは
自然なことだったのかもしれません。
天使たちが持つ楽器を
聖書や中世の哲学書、
写本から
紐解いていく研究は
音楽を別の角度から見つめる
良い機会となりました。
天使の機能や
楽器の意味
使用される色
ジェスチャーなど
これまで研究してきたことを
自分の記録として
今後も出していきたいと思います。
—–ここまで—–
奏楽天使という言葉を知ってから19年も経ったのかぁ。
また会いにイタリアへ行かなきゃね。
そうそう、美術の記事が気になる方は、こんなサイトもあります
https://artnewsjapan.com/