2年間 ありがとう!
チェンバロ・ピアノ奏者 水野直子です。
実はこの夏にお別れをした生徒さんがいます。
お父様の転勤で氷川台へ来ていたSちゃんです。
年中さんの夏休みに
「数年後には転勤すると思いますが、せっかく東京へいるので、娘にいい教育を受けさせたいです」
とお問い合わせくださったお母さま。
私はこの言葉を一生忘れることはないでしょう。
そんなお母さまに連れられてスタジオへ来たSちゃんですから
当然でしょうが、
まだ5歳というのに礼儀作法はしっかりしていて、
挨拶や
靴の揃え方など
すでにマナーはバッチリでした。
ピアノもしっかり弾いて、
将来がますます楽しみなSちゃん。
コンサートにも来てくださって、
小さな体でたくさん拍手をしてくれていたのを
舞台から見て、
ありがたく思ったものです。
私は季節が変わるたび、
転勤は大丈夫かな・・・・
と思っていました。
ちょうどもうすぐ3年目、という時にお母さまから
転勤のお手紙をいただきました。
わかってはいたことですが
私はその後1週間、
気が抜けた風船のようにしょんぼりと過ごしました。
お別れが近づいたレッスンでは
Sちゃんが自ら選んでくださったというお花までいただいて
いけないとはわかっていても
涙がポロポロと出てしまいました。
(今も思い出すと、涙が出ます)
最後のレッスンだけは、レッスン中の涙を我慢しました。
Sちゃんの素敵な演奏は、
まだ編集していないものがたくさんあるのですが
さよならをして、1ヶ月を過ぎてから
ようやくこうして一つ記事が書けるようになりました。
新しい学校ではお友達ができたかな?
ピアノは続けてくれているかな?
毎週火曜日が来るたびに、Sちゃんを思い出します。
Sちゃんのお母さま、お父さま、
大切なお嬢様をお預けくださりありがとうございました。
またSちゃんと会えますように・・
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