9/15 あなたの好きなドルチェはなぁに?

チェンバロ・ピアノ奏者 水野直子です

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水野直子ピアノ・チェンバロ教室のブログ
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楽譜には、様々な楽語が記されています。

昔ながらのバイエルなどには
アレグロ、モデラート・・などしかないので
ピアノはバイエルだけ弾いていればいい、
という世代で育っているお母さんたちには、

今、私の教室で、小さなうちから使っている教材に
書かれているローマ字は知らない楽語が多いかも。

特に、
小・中学生でピアノをやめちゃった、というお母さんにはね。

それを、悪い、とかダメ、とか、
言うつもりは全くなくて、
そういう教育だったのだから、仕方ないんです。

 

でも、その教育が、そのまま
今のピアノ教育に当てはまると考えていたら、
それはちょっとやばいかも!

ピアノ教育は、日々進歩しているので、
時代の流れに沿った教材研究をしっかりしている
講師との出会いが必須です。

 

さて、楽語って、難しい言葉を使いましたが、
これは音楽用語のことね。

で、そのほとんどは英語ではなく「イタリア語」なんですね。
水野はイタリア在歴7年、イタリアを行き来してそろそろ20年。。。
たかが楽語、されど楽語。
深いんですよ〜、これが!

 

なぜ楽語がイタリア語ベースなのか、ということを
簡単に書きますと。

 

イタリアって、今では経済的危機、と騒がれて長いですが、
でも、実は、イタリアって、
世界遺産登録世界一、とあって
実は、昔はあらゆる面で、ヨーロッパ各国と比べて
一つも二つも飛びぬけていた先進国だったんです。
今は、Terzo mondialeと自虐するイタリア人もいるようですが(笑)

 

それは音楽だけではなくて、例えば
絵画では、レオナルド・ダ・ヴィンチ、

《最後の審判》のミケランジェロ

《春》や《ヴィーナスの誕生》のボッティチェッリ


文学でも
《神曲》のダンテ

詩人 ペトラルカ

《デカメロン》のボッカッチョ

など、ヨーロッパの人文主義の先端を走り続けた重要人物は数知れず。


時代は少し新しくなるけれど(と言っても1500年代)
天文学者のガリレオ・ガリレイもイタリア人だし、
その父のヴィンチェンツォはリュート奏者で、
今の作曲法のメジャーとなる
「メロディに伴奏をつける」という
スタイルが生まれた時代の先駆けを行っていた人でした。

そしてイタリアは太陽がさんさんと降り注ぎ、
温暖な地中海気候。

芸術的な魅力に、
行為した土地としての魅力も重なって
「一生のうちにイタリアへ行く」ことが
その当時のヨーロッパの他国の知識人たちの夢であったのです。


こうした最先端の名残が、
今、私たちが触れるピアノ音楽には
たくさんあります。

 

最近、その言葉が、日本の生活にも入ってきていますよね。

 

例えば、ドルチェ。

 

これは、イタリア料理の最後に出てくるもの。
そう、スィーツ!

 

ブルクミュラーあたりあからどんどん、出てきます。

教室では、早い子は、
小1からブルクミュラーに入るので
こちらも、

「どうやったら覚えてくれるかな」
「先週は、こう言ったけど、今週はこう言った方が覚えるかな」

など、あれこれとその瞬間瞬間に
頭の中の引き出しを総動員して、レッスンしています。

 

そのおかげかな、
先日のレッスンでは、
dolceの場所に、美味しそうなホットケーキの絵が!

そういえば、この部分の音色を変えよう、という時に
「〇〇ちゃんは、どんなおやつが好きなの?」と聞いていたなぁ。

 

とっても上手な絵を見て、
先生は、すぐにふわふわで甘〜い香りまでしてきたわ!

 

皆さんは、どんなdolceが好きですか?

 

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