緊急 教えて通奏低音〜
こんにちは
水野直子です。
先週、ピアノの先生からとても恐縮されながら
本番で演奏することになった通奏低音を教えて欲しい、との依頼がありました。
通奏低音とは、バス部分に数字が書いてあって
その数字を頼りに和声を作って
曲を豊に作り上げていくものです。
上級者は、そこに右手で
その和声が自然に流れるよう、
他の声部に呼応した
小さな旋律をつけたりもします。
たった一音で、音の世界を広げていくのです。
あなたはこれを読んで、ワクワクしますか?
それとも恐怖を感じますか?
多くの人は、後者かな^^;
私もそうでした。
その理由は簡単です。
私たちは「すでに書かれているもの」を
その通りに演奏することを求められている、
と刷り込まれて勉強しているからです。
でも鍵盤楽器は、
声楽や旋律楽器(ヴァイオリンやフルートなど)に
和声を添える役割として
バロック時代に用いられ
そこからソロ楽器として独立していったので
そうした精神を受け継いでいる父を持つ
ドメニコ・スカルラッティなんかも
まぁ、ピアノで弾いても楽しいけれど
書かれた音だけを弾いているだけだと
餡子の詰まっていない饅頭のような音楽になるんですわ〜。
(物足りない、とか表面上のみせかけ音楽レベル、って意味ね)
なので!必要に迫られてでも
ピアノの先生が、こうして
通奏低音のレッスンに来てくださるのは、
水野的にはと〜っても嬉しい!
レッスンは演奏予定曲がたくさんあったので
駆け足になりましたが
本番前の限られた日数で準備ができるように
エッセンシャルな部分はお伝えできたかなと思います。
通奏低音は「慣れ」ですので
最初はおっかなびっくりでも、
弾いていくうちに
反応も早くなりますから
当日まで練習を頑張ってくださいね〜!