ピアノ演奏でも地に足をつける
「地に足をつける」
この言葉は、先達からのアドヴァイスとして
子供の頃から聞かされていた言葉でした。
みなさんも、きっと一度くらいは、言われたことのある言葉ではありませんか?
「地に足の着いた行動」とは、広辞苑によると「考え方や行動が堅実・着実で、裏づけがしっかりしているさま」とのこと。
今日は、いきなり日本語講座になってしまいましたが、これには訳があるのです。
私は今、趣味でヨガをしています。
忙しくなると行けない時もありますが、ある先生との出会いがあり、運動嫌いの私ですが、週に一度、どうにか時間を作って行くようにしています。
カメさんペースですが、今年で4年目です。
私の体は、すっかり「ピアノを弾く」体になってしまっているので、もう、背中の後ろで手をつなぐことはできません。
両肘を手で持って、頭の後ろへ持っていくこともできません。左右の手首を掴んで、腕をあげるのが精一杯です。
小さな頃から1日何時間ものピアノの練習をしていたので、肩が胸の内側方向へ入り込んでしまっているんですね。
またダウンドッグのポーズでは、足首が床に着きません。
これはペダルを踏み続けた弊害です。
いえ、違います、弊害ではないですね。
ヨガのポーズが、ピアノの弾きすぎで決まらなくなったのは、すべて、ピアノを弾き続けてきたからこその勲章です。
だからこそヨガをしていると、楽しいんです。
頑張ってきたね、よしよし、とします。
そしてポーズの完成系にとらわれずに、ポーズをしようとする、その過程を見ることができるのも、とても楽しいです。
この過程は、ピアノを練習している際に、できないところを認めて努力する姿勢を学んできたから、楽しめます。だって、やり続ければ、いつかはできるようになることを知っていますから。
ヨガの話に戻りますが、出来ないポーズは、私が今まで違うところで頑張ってきた証です。そしてできなかったポーズが少し形になると、できるようになった喜びが湧いて、体に余裕ができて、さらに、心にも余裕ができます。
昨日まで知らなかった自分の可能性を知ることができるのです。
自分の体のことなのに、案外、自分を知らないものだなぁ、と毎回気づきがあります。
先週、先生から「足をしっかり踏もう。そうすれば心が安定する」という声かけをいただきました。
その時、私は「ハッ」としました。
ピアノを弾いている時、特に「やるぞ!集中!!」という時、お腹に力を入れて、足をがっちり地面に根付かせるイメージで体の中心を感じます。
そうすると自分がブレることなく、最後までエネルギー全開で弾けるんです。
確かに、レッスンで、タッチが頼りなかったり、重心が支えられていない生徒さんの演奏を見ていると、足が定まっていないことが多いです。
だから余計にミスをするんですね。
「足の安定が心の安定につながる」というとても大切なことを、ヨガが思い出させてくれました。
今週はコンクールの審査もあるので、行けるかどうか、という感じではありますが、参加できるように調整したいなぁ。
練馬区 水野直子ピアノ・チェンバロ教室 / 水野直子公式サイト / YouTube / ピアノ指導者向けメルマガ登録 / 各種お問い合わせ
詳しくはこちらでご紹介しています
子供さんは練馬区氷川台、平和台、桜台、早宮、光が丘、北町、和光市、文京区、葛飾区、豊島区、千川から、
大人の方・ピアノ指導者の方はひばりヶ丘、葛飾区、世田谷区、豊洲、千葉市、宇都宮、那須塩原、大阪、愛媛県松山市、福岡市、静岡市、横浜市、鎌倉、仙台市、秋田県よりお越しいただいております。