ディルータの『トランシルヴァーノ』は面白い
対面レッスンを自粛し、
おうち時間ができたことで
日頃、仕事で後回しにしていた
様々なことを振り返り
頭を整理することができました。
- 本当にやらなければならないこと
- やらなくてもいいこと
- やらなければいけないのに、後回しにしていたこと
それが全て時間を無駄にしていたことに
つながっていたと今更ながら思い至りました。
脳内断捨離、
否、脳内パイプをクリーニングが出来た
おこもり期間でした。
そこで、今再挑戦しているのは
16世紀のジローラモ・ディルータの
『トランシルヴァーノ(トランシルヴァニア人)』の訳です。
再挑戦、というのは、この本は昔、
その当時必要だったところを
簡単に訳していたのですが
今は必要な範囲が広がったので、
この際、そこを潰しつつ、昔の翻訳を再訳しようと思ったわけです。
今から約500年前のイタリア語ですが、
イタリア語のいいところは、
500年前でも今のイタリア語とさほど変わらない
ところが多くあることです。
もちろん「?」となるところもあるのですが、
その時はイタリアの友人に尋ねて助けてもらっています。
この本は、
トランシルヴァニア人が生徒役、
ジローラモ・ディルータが先生役で
お話が進んでいくのですが
生徒が
「なぜ、オルガニストは、チェンバロを音楽的に弾けないのですか」とか
(いえいえ、そんなことないですよね!!)
「いい指と悪い指をおしえてくだしゃい」
みたいなかわいらしい感じで
質問してくるので、
ところどころ、ぷぷぷ、と笑ってます。
こういうのってマニアな域なので
需要があるかわかりませんが、
鍵盤楽器の本質を知ることにつながることにもなるので、
自分の肥やしのために、
今年はこういうのをどんどん訳しておこうと思っています。
詳しくはこちらでご紹介しています