祖母の思い出

こんにちは
水野直子です。

最近、少し離れていたイタリア語の文章を読んでいます。


語学を勉強したいなら、辞書と友達になること。
辞書と片時も離れないこと

 これはよく言われる言葉ですね。

イタリアに住んでいたときは、
いつもこの電子辞書と一緒に行動していました。
20年ほどの相棒です。

私がイタリアへ渡った1年目は
ポケットイタリア語辞典を使って
どうにか凌いでいました。
電子辞書自体、まだそんなに普及していなかった時代です。

イタリア留学2年目に突入する頃に
電子辞書の存在を知り、
即買いしたのが
写真のCASIOの日ー伊ー英の電子辞書です。
朧げな記憶ですが、5万円弱くらいしたんじゃないかな。

携帯にもイタリア語のアプリは入っていますが
私はこのキーボードタイプの電子辞書が一番好きです。

この電子辞書は、今は亡き祖母が買ってくれたものです。

祖母は、私が九州の田舎をでて音大生となり
一人暮らしをしてから
イタリア留学をするまでずっと、
毎月、手紙のやりとりをして
その封筒に1万円をこっそり入れて援助してくれていました。

(手紙にお金を入れてはいけないことは分かっていますが、もう何十年も前のことなので、そこは責めないでください)

その1万円が、どれほど助かったか
そして有り難かったことか・・
一人暮らしでギリギリの生活をしたことがある方には
お分かりいただけると思います。

音楽家はお金持ち、というイメージがあって
実際にそういう方が周りにいるのは事実です。

でも私のところはそうではありません。

祖母は、戦争で夫を亡くしています。
その時は、私の母が第3子としてお腹の中にいました。
夫の戦死後、祖母が幼子三人を抱えてどれだけ大変な生活をしていたのか…
私などは想像する出来ないほどの苦労をしてきたはずです。

でも思い出す祖母の顔は
笑顔を絶やさない、
いつも優しかった姿でした。
本当に強い人だからこそ優しくなれたのかな、などと思ったりします。

今日もレッスン前に
この祖母の電子辞書を使いながらイタリア語の本を読んでいます。

周りの助けがあったからこそ今の自分がいるのだな・・・
と、ポチポチと単語を打ちながら
そんなことを考えています。




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