ピアノ教本は、新しいものを。
兄弟・姉妹の家庭では
お洋服のお下がりのように、
使用済みの楽譜を、弟や妹に使う、
ということをしている家庭がいることを知っています。
まだ使えるから、と思われるかもしれませんが、
はっきり言います。
全然使えません。
それどころか、むしろその楽譜は有害になることがある、と私は考えます。
その理由として、今日は2つ述べます。
まず一つ目。
「お姉ちゃん、お兄ちゃんは
いつも新しいものを使えるのに、
わたし(ぼく)は、おさがり」
という気持ちがあると、
自分は大切にされていない、と感じる子が多いんです。
ピアノの楽譜は、千円前後です。
お洋服や制服に比べたら、ほんの少しの出費です。
新しい「わたし(ぼく)だけに用意されたもの」
を手にした瞬間の嬉しさを、
是非味わわせてあげてください。
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もう一つは、古い書き込みがあると、読みづらい、ということです。
こどもの視野は狭いので、
はじめからごちゃごちゃと
手書きで書き込まれた楽譜を与えてしまうと、
情報量が多すぎて、
どこをみれば良いのか戸惑う子もいます。
そして、その子にとっては必要のない情報である場合も多いのです。
![](https://naokomizuno-piano-cembalo.com/wp-content/uploads/2022/03/E38EBF3E-9C01-498E-9F93-11CB865AE6A6_1_105_c.jpeg)
子どもは「おさがり」を敏感に察知します。
それがあとあと、大人になってからトラウマとなって
洋服を爆買いしたり
逆に
本当に使わないといけないときにお金が使えなくて
チャンスを逃したりすることもあるかもしれません。
うちでは、ピアノや足台など、
成長の過程で不要になったものは
教室内でリサイクルしていますが
(むしろリサイクル推奨!)
楽譜は「新しいもの」でお願いしますね。