プレ・インヴェンション 第1番 A. Rowley Miniature Fugue 1
随分前にアップしていた動画を
ご紹介しそびれていました。
動画は、プレ・インヴェンションの第1番
アレック・ローリー作曲 《ミニチュアフーガ》です。
プレ・インヴェンションをはじめ
バロック系の楽譜に収められている曲全てが
17、18世紀のものとは限らないのは
心に留めていた方が良いと思います。
というのも、アレック・ローリー(1892ー1958)は
つい50年ほど前まで活動をしていた
イギリスのオルガン奏者、作曲家なのです。
オルガン奏者なので
当然チェンバロも勉強していたことと思いますし
ピアノは言わずもがなでしょう。
現代とそれほど遠くない過去に生きていたということは
彼の初版ものの作品には
彼が自らチェックをして
出版にゴーサインを出していたことは
ほぼ100%の確率で明確でしょうし
さらにその楽譜自体も
ネット環境が整っていて
かつ情弱に溺れていなければ
少しの操作で手に入りやすい、
ということになりますね。
こうした作業をした上で
演奏する、という訓練していくと
より一層バロック知識の引き出しが増えて
演奏解釈に深みが出てくると思います。
私が今回演奏したスタイルは
- ピアノを想定したレガート奏法と
- チェンバロをベースにした奏法
です。
どちらの演奏もありかな、と思いますが
フーガ、ということはプレリュードもあるわけで
そのプレリュードがどのような性格なのかがわかると
さらに選択肢が増えますね。