レッスンでどこまで求めるか

レッスンを受けられる方がその曲を合格した時
「やったー!」
「うれしい!」
という気持ちになると思いますが

嬉しい気持ちが「もうこの曲をひかないでいい」と言うものだと、なんだかちょっと・・違いますよね(笑)

逆に、『これだけ勉強したから合格したんだ、やったー!」だと、純粋に努力が報われた結果として嬉しいですよね。

もう一つ「え?もう卒業してもいいの?!」と思う時もあるかもしれません。

こうした合格の基準とうのは、プロだからこそ判定できるものでありますが
講師個人の求めているものと、レッスン生さんの技量とのバランスを考えた「合格」なので、
水野のところで合格だけれども、他の先生ではもうちょっと練習してきなさい、というようなことがあったりします。
その逆も然り。

コンクールの審査もそんなことがあるので、一喜一憂する必要はなし、です。
長いピアノ人生の中のただの通過点です。
親や周りの大人ができないことをやっているのですから、自信を持って、胸を張ってピアノを楽しんでください。

話をもとに戻します。

水野のレッスン時の合格の基準は、短期的に改善できるものがうまくいって、全体的にまとまりもあれば合格。

長期的な問題は、言葉通り「長期」なので、0.1mmでもうまくなっていたらそれでよし。
長期的、っていうのは・・簡単な例では・・そうだなぁ、私のところは移室組が多いので、指の形の問題を抱えている子どもさんが多いです。
それが2年、3年とたつと、だいぶん改善されるかな〜。

それには音の少ないバロックが最適。

指の丁寧な使い方、歌い方、愛で方etc. シンプルな構成だからこそ、頭が整理される教材だと思います。

音の多い世界にいると、このシンプルさを難しく感じちゃうんです。

お料理も、味が濃いものは、そのときは美味しくても、何日も食べ続けると胸焼けするし、逆にシンプルな味付けになると、味がわからない舌になってしまうでしょう?

一音ずつを聞いて、耳を育てるバロックの世界を楽しみながら、モーツァルトやショパンを弾くと、味わい方が変わりますよ。

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