お母さん、レッスン中は見守り隊に徹してね

こんにちは
水野直子です。

 

ピアノを習いはじめの頃は
お母さんも、子どもさんの一挙手一投足が気になるもの。

 

ついつい、口出ししたくもなりますね。
 

その気持ち、と〜ってもわかりま〜す!

 

 

でもね、レッスンの内容で
ちょっと間違ったり、できなかったりした時に
「クスッ」となったり
「違うよ」とかね、、、
言っちゃったりしちゃダメなのよ。

 

そうすると、子どもは、親の顔色を見る子に育っちゃうよ。

 

だって、子供はお母さんが大好きだから、
期待に応えようとして、
その期待に応えられなくなるかも(間違えるかも)、、
と思った時点で、
自分を隠すようになっちゃうの。

 

自分の子供時代の授業参観の時を思い出してみてください。
親になった今は、子どもの成長を心から願うからこそ
どんな様子か知りたい、って思うかもしれないけれど
自分が子ども時代は、親から見られて恥ずかしい、、、などと
思って、
いつもは手をあげて答えられることも
手を上げづらかったり、
逆に、親が見てるから、手をあげておこうかな、
で、たまたま指名されて、結局答えられなくなってもじもじ。。。とかさ。
やっぱり、何らかの苦い経験、っていうのがあると思うんだよね。

私は教室の中で、「先生」という立場で接していて
子どもさんは、もう「先生よりは弾けない」って本能的にわかっているから
私から指導を受けても、素直に受け止められるのだけどね、
親子だとそうはいかないの。

 

喧嘩するし、反発する。
それは子供だけではなく、親も、なんですよ。

例えば「なんでできないの?」とか
「違うよ、そこは」
「ほら、お母さんの言った通りでしょ」とか
言いたくなったりしません?

お母さんが子どもよりも出来るのは、
30年以上生きて、
もうすでに経験して、
わかっていることだから、なんだよね。


でもはじめての経験のシャワーを浴びている人にとっては・・
ましてや経験値が低い、
それこそ生まれて数年のお子さんが、
はじめてやることに、間違えるのは、当然のこと。
むしろ、間違えるから上達するの。
間違えないでなんでもできたら、それはそれで、ちょっと怖くない?

生まれたての子鹿って、立ち上がるまで何度もこけるじゃないですか。
それがもし、生まれてすぐに立ち上がって、
自分で体を綺麗に舐めて、
おっぱい飲まずに草食べはじめたら、
それはもう、鹿の形をした何か、じゃない?


ちょっと脱線しちゃったので
話を戻すけれど、
だからね、要は、
間違えたことを笑ったり、
ため息をついたりするのは、
子どものためにならないばかりか、
子どもの心を傷つけちゃう行為なんだよね。
傷はねぇ、なかなか消えないんだな、これが。

ピアノの先生の子どもが、他の教室に行ってる、って聞いたことありませんか?
近くに教えられる人がいるのに、不思議に思いません?
でもそうする、というか
そうならざる理由が、そこにあるんですよ。

それを踏まえて、の、今日の演奏動画です。
演奏は、ピアノをはじめて半年のMちゃん。
お母さんが送迎くださって、
レッスン中はレッスン室で待機していますが、
Mちゃんは、ま〜ったくお母さんの存在を気にしていません。
 

だから、のびのび弾いています。


一本ずつ、指が立ち上がるようになってから
音の響きも良くなってきています。

 

Mちゃん曰く、レッスンについてきているお母さんは
「いない人」なんですって。
 

きっとお家で、二人で、
レッスンではどうしよう、こうしよう、
と、お互いの立ち位置を確認しているんじゃないかな。

 

 

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