舞曲 Suite テンポ設定にご用心
今日はPTNAコンペ特級の、バロック部門を勝手に感想です。
コンテスタントの熱い二次予選に、感動しています。
感動しつつ、若い頃の自分の姿に重なって
いろいろな思いが巡って、胸がつまります。
コンクールには賛否両論あると思いますが
小さい頃のコンクールで
先生の言われるままに弾くのと、
特級とではアプローチの方法が全く異なるので
このクラスは、別物です。
日本ほど、ピアノに熱を入れている国はないんじゃないかな。
逆に、こういうスタンスが嫌い、
という人もいるわけです。
それはそれでいいと思います。
コンクールを受けるも受けないも、あなたの自由です。
ただ、こちらとしては、ご紹介はします。
出場するかは、自分が決めたらいいんですよ〜。
さて、今日のお題『舞曲 Suite テンポ設定にご用心』ですが、
今回、組曲を弾いている方の演奏を聞いていて
思ったことを書こうと思います。
「舞曲」には、そもそも「適したテンポ」「適したスタイル」があります。
これは、舞曲の本質なので、「こう弾きたい」と我流に弾くことは禁忌です。
これがバロックがバロックたる所以で、スタイル=様式なのです。
規則が決まっていることなので、
そこからはみ出ると、
それは舞曲でもなんでもないものになってしまうのです。
また、『組曲』というものは、
1つの小楽曲が集まって統制を図っているものなので
それが舞曲ならば
アルマンドからジーグに至るまで
一定したテンポが、その根底に存在しています。
ここから逸脱すると、ただの寄せ集めです。
例えば、本来ならば、色や大きさが異なる
ビー玉が集まっているところに
ビー玉とは全く関連のない、
例えばスリッパ、とか
ヘアゴムとか、
そういったものが混ざっている、
と考えてください。
現代は、そういう全く関連のないものを集めた
コラージュアートという運動もありますが
それは現代であって、
バロックではありません。
こういうことはYouTubeでも、もっと話していかないとな〜、と思っていますが、いかんせん、今は時間がなくて・・・
そのうち必ず話します!