ピアノ教本は、新しいものを。
兄弟・姉妹の家庭では
お洋服のお下がりのように、
使用済みの楽譜を、弟や妹に使う、
ということをしている家庭がいることを知っています。
まだ使えるから、と思われるかもしれませんが、
はっきり言います。
全然使えません。
それどころか、むしろその楽譜は有害になることがある、と私は考えます。
その理由として、今日は2つ述べます。
まず一つ目。
「お姉ちゃん、お兄ちゃんは
いつも新しいものを使えるのに、
わたし(ぼく)は、おさがり」
という気持ちがあると、
自分は大切にされていない、と感じる子が多いんです。
ピアノの楽譜は、千円前後です。
お洋服や制服に比べたら、ほんの少しの出費です。
新しい「わたし(ぼく)だけに用意されたもの」
を手にした瞬間の嬉しさを、
是非味わわせてあげてください。
もう一つは、古い書き込みがあると、読みづらい、ということです。
こどもの視野は狭いので、
はじめからごちゃごちゃと
手書きで書き込まれた楽譜を与えてしまうと、
情報量が多すぎて、
どこをみれば良いのか戸惑う子もいます。
そして、その子にとっては必要のない情報である場合も多いのです。
子どもは「おさがり」を敏感に察知します。
それがあとあと、大人になってからトラウマとなって
洋服を爆買いしたり
逆に
本当に使わないといけないときにお金が使えなくて
チャンスを逃したりすることもあるかもしれません。
うちでは、ピアノや足台など、
成長の過程で不要になったものは
教室内でリサイクルしていますが
(むしろリサイクル推奨!)
楽譜は「新しいもの」でお願いしますね。