ピアノの温度と湿度

暦は立夏を迎えました。
いよいよ夏の準備に入りますね。

沖縄が梅雨入りした、というニュースも聞きました。

ピアノも梅雨対策をしてあげましょう。


適切な湿度と温度管理に気を配りましょう

皆さんのご自宅では、ピアノをどこに置いていますか?

ここでいうピアノは、アコースティックピアノだけではなく、電子ピアノも含みたいと思います。

時々、電子ピアノなら、少々過酷な環境でもOK、と考える方もいらっしゃるようですが、いえいえ、そんなことはないですよ。

電子ピアノも、アップライトピアノと同じ金額のものも多くなり、正直「ピアノのレッスン」には「直接的には必要のない」、いわゆる遊び機能がついたものも多く出回ってきました。

水野個人としては「木製鍵盤」で、ピアノのダブルエスケープメントを感じられるようなものであれば、20万円前後のもので良いと思います。電子ピアノに30万円も40万円も出す必要はないですよ。

さて、電子ピアノの環境について話を戻します。

電子ピアノは精密機械です。
同じ精密機械であるパソコンやスマフォを、
真夏の暑〜い車内の中に
置きっぱなしにする、なんてことはありませんよね?

自分の気持ちを代弁してくれる大切な楽器です、どうぞ優しくして、可愛がってあげてくださいね。

ピアノに適切な温度は22度前後、湿度は50〜55%

ピアノのフレームは、鉄枠の鋳物です。
これは15トンから20トン近い、鋼鉄製の弦の張力を維持するためのもの。

20トンって、キロにするとどれくらい・・・?
2万キロです。
55キロの人が約363人いる計算になります。キャァ、怖い!

それだけの重さに加えて、ピアノには木製の側板や響板がついています。
木製ということは、温度や湿気で多少、緩んだり張ったりするわけです。
ということは、ピアノは呼吸をしているんですね。

湿度が高くなると、楽器は膨らみ音程も上がります。
その逆に湿度が低くなると、楽器は縮み、音程は低くなります。

温度の変化でも音は変わっていきますが、
温度の変化よりも湿度に気を配ってくださいね。

国産ピアノでは
温度は15〜25度
湿度は40〜60%
と言われています。

数値を見ると、結構幅があるな、という印象です。

ですが宇賀屋のベヒシュタインでは
湿度が60%もあると、モワモワした音になりますし

チェンバロやフォルテピアノの古楽器では、
明らかに湿気た音になって、
アクションも思い通りに動かなくなってきます。
なので私は53〜55%あたりで、調整しています。
おかげで古楽器と同じ場所に置いているピアノの状態は良好です。

家電の位置に注意しよう

温度や湿度管理と同時に大切なのは、
エアコン、除湿機、加湿器なのどの家電の位置です。

ピアノはエアコンの風が苦手です。

ピアノからエアコンが離れていたとしても、
エアコンの風がピアノにかかっていては
ピアノの劣化を早める原因となりかねません。

エアコンから出る風が乾燥していれば、
ピアノはどんどん乾燥していきますし、
その状態でエアコンを切ったら、
乾燥していた楽器に、元々の水分を含んだ空気が入り込みます。

また、エアコンのましたにピアノがあると、
エアコンが水漏れした場合、楽器も濡れます。

除湿機も乾燥機も、同じです。
楽器に、それら電化製品から流れ出る
風がかからない位置に置いてあげましょう。

そしてデジタル湿・音度計を楽器の近くと、
それからお部屋が10畳以上ある場合は、
楽器と対極の位置にもう一台設置しておくと安心です。

楽器管理についての質問があれば
ラインからお気軽にお寄せくださいませ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA