10/9 ピアノは弾くだけじゃない
ピアノは、何の知識がなくても
「音」だけは鳴らせますが
「いい音」「美しい音」は
音を鳴らす【テクニック】の勉強をする以外にも
楽譜の中に書かれた作曲家のメッセージを
読み解く力が試されます。
それは音だけで書かれている時代もあれば
(まさに、私の専門のバロックね!)
バロックを経て、
もっと楽譜に情報を書き込むようになった
古典派(ベートーヴェンあたりからかな。モーツァルトは、まだチェンバロよりのところがあるから)あたりからは
いわゆる「音楽用語」もたくさん書かれ始めます。
その理由は、とてもブログのこの一面では語れませんが、
めっちゃくちゃ簡単に・・・あえて言うとするならば、
バロック時代、音楽は特権階級しか学べず、
その作品は、直接弟子や、
ある程度の音楽知識のある者たちのみに
伝えられていたので
楽譜に事細かに指示を与える必要がなかったのですが
バッハ以降、
市民が力を持ち、作曲家も宮廷から飛び出して、
教える以外にも、
曲を出版することで生計を立てていくようになります。
音楽はもはや宮廷人のみの者ではなくなり、
ブルジョワ階級を中心にピアノ人口も増え・・・
そこで作曲家は、自分の曲に、
自分とは全く面識のない人を想定して
細かく指示を書くようになるのです。
(これはほんの一例ですが)
アレグロやモデラートなどの速度標語も、
この頃から出てくるんですね。
ドルチェもね。
だから、私たちは、
作曲家がわざわざ書いてくれている
音楽用語を、大切にしないといけないんです。
前書きが長くなりましたが・・・
教室では、任意なのですが、
1週間のうち、最低1ページ、
自由帳に「自由に」書いてきてね、
というノートを渡しています。
(ワークが多い生徒さんにはお渡ししていません)
今週、Aくんは4ページ!
いいですねー!
こういうのは高校の音楽のテストででるからね、
今のうちにやっているといいよ〜♪