ピアノを習うことでタイムマネージメントを学ぶ
「宿題をいつするのかを、先生が決めてください」
ということを
昔、むか〜し、その昔に
保護者から言われたことがあります。
その時の水野の心の声は
え、えええーーー!?
でした💦
そんな世の中になったのか・・・
と仰天。。
だって、子どもさんと一緒に暮らしていないから
学校の時間割も知らないし、
日々の体調もわからないし、
ご家族の予定すら把握してないですよ(汗)
練習できる時間をそもそも知らないですよ・・
と思いましたが
もしかしたら、これは塾の弊害なのかな、なんて俯瞰して考えてみました。
答えのある受験勉強/答えのないピアノ
偏差値を上げさえすれば
学校ランキングの上位に入れて、
その後は大学受験も就職も、まあまあ安心・・・
みたいな受験戦争を繰り広げている
塾や予備校。。。私は大嫌いです。
えっとね、私、詳しくは書いていませんが
今から10年ほど前、
縁あって
T大学、ってところで
数年腰掛け勉強を
させていただいていたのですが、
実際内部に入ったことで
これが日本で一番いい大学って思われていのはおかしいな、
って思ったことが
た〜〜〜〜〜っくさん、ありましたよ。
神格化しすぎなんじゃないかな、って思いました。
そう言う私も
神格化していた一人だったようで、
T大学なのにこれ?
ということを
行くたびに感じてましたもん。
合わなさすぎて、円形はげ5つくらい作ってましたから。
でも、そういう大学に行かせたいから
塾に行かせるのかもしれないけど。。。
塾の勉強って、
週に2、3回あるわけで、
それくらいの短いスパンだったら
一つずつ片付けていれば
次の課題に取り掛かる、
というローテーションで回るものでしょうし、
正直、私は、
ピアノよりも受験勉強の方が
「答え」がある分
白黒はっきりしていて
やりやすい、と感じます。
あ、勉強が好きかどうかはまた別の話ですよ。
対してピアノは答えがない習い事なんですよね。
答えのないピアノに必要なマネージメント力
答えがない、ということは
自分でその到達点を決められてしまう、
とも言えますね。
その到達点を引き上げるのが
講師の存在なんですが、
ピアノというのは、
週に1回のレッスンを選んでいる以上
次のレッスンまでに
自分で自分の力を最大限に出せるように
自分でマネージメントしなければならないんですよ。
当然、練習しないでレッスンへ行けば
弾けない、と言う事実に直面するんですが
そこでどう思うかも、本人の自由です。
水野は、練習していなくても、
レッスンで弾こうと頑張っている姿や
楽しそうな姿が見られれば
それでOKだと思います。
逆に、嫌そうに弾くことが続けば
ピアノはやめてもいいものだよ、無理しないで、
と心の底から思って、本人に伝えます。
ピアノを習うことでつく力は
ピアノが弾けるようになる「だけ」ではありません。
むしろ、ピアノを弾けること以外に得るものが大きいです。
もし、塾のように、カリキュラムを作って
宿題を何曜日のいつにやるか、
を手助けして欲しいなら
ピアノのレッスンを週に2回する、
などしてはどうかしら。
そこまでのお金を払わないで
講師だけにその重責を求めるのは
違うと思うなぁ〜。
あと、自分の子供のマネージメントができないのは
それは親子関係の問題だと思いますよ。
思春期の子供さんの親から
「親の言うことを聞かない」と聞くことがあります。
(私もそうだったけどね)
それも成長の一通過点だし、
それこそ親と子のコミュニケーションの問題だから
そこにピアノの先生の力を借りようとするのも
ちょっと違うかな、と思います。
だって、子供さんは親の前と私の前とは
全然違う顔をするんです。
違う顔をすると言うことは
私との関係は「こうありたい」と思っている顔だから。
そこを壊すのは、
生徒さんの居場所をなくしてしまうリスクがありますよね。
こうした親子問題では
コミュニケーション不足が一番怖い気がします。
ピアノの宿題のタイムテーブルを
親子で決める、
と言う解決法ができればいいですけどね。
だから、ピアノを習ったその日から
この習慣をつけておくといいと思います。
後からつけようとするのは、なかなか難しいです。
最後に
子供が反抗する理由は・・・私が思うに、
それは不安だから、なんじゃないかな。
その不安は、今に対するものなのか、
未来への不安なのか、
過去の出来事によるものなのか、は
さまざまあると思いますが、
そうした不安が怒りとなり、
反抗的な態度をとることが多いように思います。
だからシェルター(安全地帯)を作ることが必要かな、と思います。
私は、それがピアノだったんですけどね。
お子さんのシェルターはどこにありそうですか?