7色の虹と7つの階段
今日は
虹と音階の関係について書いてみたいと思います。
■ 虹も音階も7つ
虹を7色、と決めたのはイギリスの科学者
アイザック・ニュートン(1642– 1727)です。
バッハ(1685 – 1750)よりも
約40年前に生まれて、
バッハがマタイ受難曲を作曲した年に亡くなっています。
ニュートンの時代には
虹は「3色」または「5色」
と考えられていたそうです。
3色 | 青、緑、赤 |
5色 | 紫、青、緑、黄色、赤 |
しかし、ニュートンは
5色の紫と青の間に藍(インディゴ)と
黄色と赤の間に橙(オレンジ)を入れて
【虹は7色】と発表しました。
その理由には
どうやらニュートンは
私たちの慣れ親しんでいる
7つの音階である
「ドレミファソラシ」と
呼応させたかったらしいんですよね。
ここに、ニュートンが
実際に発表した時の図があります。
赤と青の字は、私が付け加えたものです。
ニュートンが付け加えた
藍(インディゴ)と橙(オレンジ)が
半音の場所 、というのも
興味深いです。
■ 数字の7
「7」という数字は、西洋文化において
古来より神聖な数字とされています。
その理由としては
旧約聖書の中で
神は6 日かけて世界を作り、
7日目は休息した、といわれるために
- 旧約聖書のなかで、神は6日かけて世界を作り、7日目は休息した、といわれるために「7」を聖数と考えている
- 「3」(三位一体=神)と「4」(四大元素=自然)を足した数字が「7」。ゆえに神と自然が合わさった7という数字は「完全」という考え。
ちなみに四大元素とは火・空気(もしくは風)・水・土。
「4」はまたもう一つの隠れた意味があって、
それは
4 人の福音史家のマタイ、マルコ、ルカ、ヨハネを表す数字なんですよね。
仏教にも、
七福神や七宝などという言葉もありますし
ブッダは生まれてか らすぐに7歩歩いた、
なんていう逸話もありますから
7という数字は
西洋のみならず東洋でも大切な数字であったようですね。
■ 7の次の数字 8は?
では今私たちの過ごしている8月の「8」はというと。
それは「完全」と「永遠の生」という意味があるようです。
理由は
神がこの世を創造した7日間のサイクルに
新たに1つを足した8日目から
また一つのサイクルが始まる、
と考えによるものから。
「8」は終わりでもなく
始まりでもない数字。
「8」という数字も
「7」に続いて縁起の良い数なのですね。
さて、私たちもそろそろ
休息を終えて、
仕事をリスタートさせる時期にきました。
私も、
休息後に再びレッスンができることに感謝をしながら
8 月の後半をスタートさせたいと思います。
ブログにお越しくださる皆様も
厳しい暑さが続きますが、どうぞますますお元気で
ご活躍くださいますように。